お役立ち記事仕事・自動化7分で読める

Amazon Bedrockの使い方:複数モデルを1つのAPIで使う企業向けAI基盤入門

Amazon Bedrockは、ClaudeやLlama、Mistralなど複数社のAIモデルを、AWSの1つのAPIから切り替えて使える企業向けの基盤です。始め方の流れ、従量課金の考え方、社内文書とつなぐ仕組みや安全策を、公式情報で解説します。

結論

BedrockはAWSアカウントから始める従量課金のAI基盤です。複数社のモデルを1つのAPIで使い分けでき、社内文書との接続や安全策もAWS側で用意されています。

Amazon Bedrockは、Amazon Web Services(AWS)が提供する生成AIの基盤サービスです。ChatGPTのような「画面で話すAI」ではなく、自社のアプリやシステムにAIを組み込むためのサービスで、複数のAI企業のモデルを1つの窓口から使えるのが特徴です。

Bedrockでできること

主な機能
モデルの使い分けAnthropic、Meta、Mistral、Amazon、Googleなど複数社の基盤モデルを1つのAPIで利用
社内文書と接続Knowledge Basesで自社データを参照させるRAG(検索拡張生成)を構築
エージェント構築AgentsやAgentCoreで、作業を自動で進めるAIエージェントを構築・運用
安全策Guardrailsで有害な入出力をブロックし、ハルシネーションのチェックも支援
広告

始め方(流れ)

利用開始までの手順
  1. AWSアカウントを用意する
  2. Bedrockコンソールで、使いたいモデルへのアクセスを有効化する
  3. APIからモデルを呼び出して、自社アプリに組み込む

料金は月額制ではなく従量課金です。モデルごとに「100万トークンあたり」の単価が決まっていて、使った分だけ支払います。無料プランはありませんが、新規のAWS顧客には最大200米ドルのクレジットがあり、試用に使うことができます(公式製品ページ)。

代表的なモデルの料金例(100万トークンあたり)
モデル入力出力確認日
Claude Sonnet系(Anthropic)$3.00$15.002026-11-02
Mistral Large 3(Mistral AI)$0.50$1.502026-11-05
DeepSeek v3.2(DeepSeek)$0.62$1.852026-11-05
Gemma 3 27B(Google)$0.23$0.382026-11-05

出典:AWS公式「Amazon Bedrock Pricing」。米国リージョンのオンデマンド(標準ティア)の価格です。同じモデルでもリージョンで単価が変わり、まとめて処理するバッチ推論はオンデマンドより50%低く設定されています。全モデルの価格は公式ページで確認してください。

費用を抑える仕組み

コスト最適化の例
バッチ推論急がない処理をまとめて実行すると、オンデマンド比で50%低い料金になる
プロンプトキャッシュ同じ指示の繰り返し部分を再利用してコストを下げる
自動の振り分けインテリジェントプロンプトルーティングで、質を保ちながらコストを最大30%削減できると公式は説明

セキュリティの考え方

公式製品ページでは、Bedrockが入力データをモデルの学習に使わないこと、転送中・保存中の暗号化、IDベースのアクセス管理が説明されています。Guardrailsなどの安全策や、ISO・SOC・GDPRなど各種コンプライアンスへの対応も用意されており、企業のデータを扱う前提で設計されています。

注意点

使えるモデルと単価はリージョンごとに異なります。東京リージョンの価格が米国と違うモデルもあるため、設計前に利用リージョンの料金表を確認してください。また、開発者向けの基盤サービスなので、プログラミングやAWSの基礎知識がない場合は、まず画面で試せるチャット型AIとの違いを押さえておくと選びやすくなります。

まとめ

Bedrockは「どのAIモデルを使うか」を後から切り替えられる、企業向けの土台です。まずは小さな用途で1モデルを試し、料金の動き方と安全策を確認してから広げる進め方が安全です。

確認に使った公式情報・参考記事

料金・無料枠・画面などの情報は、出典欄に挙げたページを2026年11月5日に確認した時点のものです。仕様や料金は更新で変わることがあるため、最新の条件は各公式ページでご確認ください。

PR

次の一歩におすすめの本・教材

広告(アフィリエイト)リンクを含みます。

広告

次に見るページ

この記事で使うAI

AWS(Amazon)

Amazon Bedrock

有料

Anthropic/Meta/Mistral/Amazonなど複数社のAIモデルを1つのAPIで利用 / 自社データとつなぐRAG(Knowledge Bases)やAIエージェント構築 / セキュリティ・権限管理込みで企業アプリにAIを組み込む

仕事・自動化日本語○(コンソール・ドキュメントは日本語対応。モデルの日本語力はモデル次第)
無料
なし(従量課金)
料金
従量課金(モデルごとにトークン単価が異なる。例: Claude Sonnet系 入力$3(約¥474)/出力$15(約¥2,370) per 100万トークン。詳細は公式参照)

最終確認日 2026-11-02

Anthropic

Claude

無料枠あり

長文の作成・要約 / 資料の読み込み・分析 / コード生成

対話・文章日本語◎
無料
あり(Sonnet・Haiku、利用量の上限あり)
料金
Pro 月$20(約¥3,160)(月払い)/年$200(約¥31,600)(一括)/Max 月$100(約¥15,800)〜。税別、APIは別料金

最終確認日 2026-10-17

このページのQ&A

Q1無料で試せますか?

Bedrock自体に無料プランはなく、使った分だけの従量課金です。新規のAWS顧客には最大200米ドルのクレジットがあり、試用に使えます。

Q2ChatGPTのように画面で使えますか?

Bedrockはアプリに組み込むための基盤(API)が中心です。AWSコンソールで設定し、プログラムから呼び出して使います。

Q3日本語の文書でも使えますか?

使えます。コンソールとドキュメントは日本語に対応しています。回答の日本語の自然さは、選ぶモデルによって変わります。

manapick family

manapickの関連サイト