Mistral開発・コード確認済み

Mistral、AIエージェントでFortran 77をC++へ移行——4万行で数値一致を検証

古い科学計算コードを、先に比較試験の仕組みを作ってからAIと人で段階的に移行した事例です。

  • 2026-09-12
  • 最終確認日 2026-09-12
自分にどう関係する?

古い業務コードをAIで更新するとき、先に試験と文書を整える具体的な進め方が分かります。

ニュースをやさしく解説

結論から言うと、Mistralは2026年9月9日、AIエージェントを使って欧州のエネルギー事業者のFortran 77製シミュレーター4万行をC++へ移行した事例を公開しました。対象は物理計算を行う貯留層シミュレーターで、テスト一式もまとまった文書もない状態でした。

単純な文法変換ではなく、FortranのCOMMON領域に散らばる共有状態をC++の明示的な型や構造へ組み替え、PetScなど現代の科学計算基盤へ接続する作業です。チームは変換前に、旧版の途中状態を書き出し、新版で読み込んで最終結果と重要な中間値の数値一致を確かめる「parity harness」を作成しました。

エージェントは旧コードへの計測処理の追加、文書化、モジュール単位の移行と検証を担当し、人が節目でレビューしました。利用者に重要なのは、古い大規模コードでもAIに一括変換させるのではなく、比較できる試験と文書を先に整えると安全性を高められる点です。ただし4万行は全30万行の最初の範囲で、元コードが単独で実行できた好条件の事例です。

外部システム依存や仕様不明の計算がある案件にも同じ成果が出るとは限らず、料金や所要期間も公表されていません。

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